越前漆器 最高級の屠蘇器です。
屠蘇器とは元旦の朝、家族の無病息災を願い屠蘇を飲む器です。
1年間の邪気を払い長寿を願って正月に飲む薬酒のことを屠蘇といいます。
昔から「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ正月の祝の膳には欠かせないものとなっています。
数種の薬草を組み合わせた屠蘇酸を日本酒にみりんや砂糖を加えたものに浸してつくります。
現代では日本酒を入れてお屠蘇としていただくご家庭も多いです。
元旦の朝家族揃って祝い膳を囲み新年の挨拶を交わした後屠蘇を無病息災を願い年少者から年長者へ順に飲むのがならわしです。
正式には三つ重ねの杯を使い、一人が三つの杯の上から順に飲み干し次に回します。
この飲み方には、「先に飲む年少者の若さや元気を年長者がもらって長生きする」と伝えられています。
他の杯を用意して家族が同時に乾杯しても良いでしょう。
また、お酒が飲めない方やお子様は杯に口をつけ飲む真似ごとだけでもすると良いと思います。
また、お正月にお酒をいただく場合の豪華な酒器として使うことも出来ます。
越前漆器は1500年の歴史を持ちます。
6世紀当時の天皇に冠の塗り替えを命じられた漆塗の職人が、黒塗の食器を献上したところ、その艶の見事さに深く感銘され 製作を奨励されたのが始まりです。
産地の特徴として、木地の挽物は木を縦方向に立木挽きします。
塗りは刷毛の跡やほこりがつかないように仕上げの漆を塗りそのまま乾燥させる花塗の技法が特徴です。
越前漆器は通産省より伝統工芸品の指定を受けています。
材質:木製、うるし塗(手ぬり) 410×275×280 木箱入り 越前漆器 <歴史> 起源は古く6世紀にまで遡ると伝えられています。
代26代継体天皇が幼少の頃の御冠の塗り替えを、河和田の郷の塗師に命じたところ塗師が、手塗りの黒塗の食器を献上しました。
その光沢の見事さに深く感銘され奨励されたのが越前漆器の始まりと伝えられています。
<特徴> 挽物はトチノキ、ミヅメ、欅等を立木挽きします。
板物(角物)を含め、塗は花塗(塗立)が特徴です。
堅牢な下地づくりに塗り重ねた光沢と優雅な作りには定評があります。
別名、河和田塗としても知られています。
<作り方> 挽物では渋下地は、柿渋に地炭粉と松煙を混ぜ合わせ、繰り返し塗ります。
板物では、地の粉下地は生漆に地の粉、米のりなどを混ぜ合わせ繰り返し塗ります。
中塗、上塗は精製漆を用いて刷毛で塗り上げます。
また、沈金、蒔絵等の加飾を施します。
<職人から一言> 漆器は使い込むほど味わいを増します。
しっとりと肌になじむ心地よさを味わいながら使い続けるうちに漆器はますます美しく輝いてきます。
楽天で購入302,400円(税込み)